ヤマハ サウンドバーYAS-109の音量不具合と解決方法
今回はヤマハ サウンドバーYAS-109の音量不具合に悩まされた時に、実際に行った対策を備忘録を兼ねて書いておこうと思います。本当にいいサウンドバーなので、不具合が生じたのはショックでした。この記事が誰かの何かに役に立てば幸いです。
では、本編どうぞ。
目次
サウンドバー、いいですよ。
皆さんはテレビの音はスピーカーから聞くものだと思っていませんか?当然テレビにスピーカーが付いているのだから、これを使わないなんてもったいないと感じるのももっともですし、スピーカーを変えることを考えたこともないよ、って人も多いと思います。
私は衝動買いでこちらの サウンドバーYAS-109をお迎えしたのですが、買って大正解でした!普段観る音楽番組や金曜ロー○ショーがド迫力で、まるでシアター気分です。また、スマホから直接Bluetooth接続し、SpotifyやYouTubeを流してフェス気分なんてことも出来ちゃいます!アレクサも付いているのでリモコンのストレスからも解消されて、なんだこれすごい……。
サウンドバーの購入を迷っている方は、私が後押し(気持ちだけ)するので是非購入してください!生産終了品なので在庫限りです。
サウンドバーの接続構成
私のサウンドバーYAS-109の構成は以下の通りです。
テレビは オーディオリターンチャンネル(ARC)に非対応でしたので、同梱されていた光ケーブル1本(黒線部)をテレビとYAS-109の光デジタル端子へ接続しました。赤線で表示しているのがHDMIケーブルになります。YAS-109のINに接続されているPS4とNintendo Switchは HDMI分配器を使用して同じ入力に入るように設定しています。
この設定により、テレビ、PS4+Switch(入力1)、HDDレコーダー(入力2)のそれぞれが機能しています。YAS-109側では、テレビ+HDDレコーダーが「TV」の入力、PS4+Switchが「HDMI」の入力にそれぞれ割り当てられています。
ARCを使用していないので、入力を切り替える度にサウンドバーの入力も切り替えなくてはならず最初は不便でした。ですが!YAS-109には アレクサが搭載されているので、「アレクサ!HDMIに切り替えて!」と呼びかけるだけでサウンドバーの入力が切り替えられるので問題ありません。もちろん、ARC接続であれば、テレビのON/OFFに連動してサウンドバーのON/OFFまで出来るので便利ですよ。
不具合発生
2022年11月に購入してから、約5ヶ月間特に何の不具合もなく動作していました。しかし、ある日”"それ”"は突如として現れたのです……。
テレビを見ていた時に聞きなれない音がありました。
『ピポパンパーン』
アレクサが誤反応することはしばしばあるので、まーたアレクサがなんか言ってるのかな?程度で最初は気にもしていませんでした。この音が鳴るだけで特に不具合もないからです。しばらくして、何の前触れもなく音量が聞き取れないほど小さくなりました。さすがに音が聞こえないのは困るので音量を大きくした時に、設定音量が元に戻ったのか、部屋中に爆音が響き渡りました。
それからは数分置きに 「音量が小さくなる→元の音量に戻る」と 「謎の『ピポパンパーン』が鳴る」が繰り返され、まともに使えなくなってしまいました。
発生原因と不具合への対処
不具合の原因を考慮しなければ、無暗な作業ばかりで有効な対処が出来ません。そこでまずは原因分析です。
一通り原因と思われる項目が出揃った所で、早速対策を講じました。
1.単にHDMIケーブル等の接触不良
これは単純ですね。すべてのケーブルを注意深く抜いたり挿したりし直すことで確認が出来ます。こちらを確認した後も軽快に『ピポパンパーン』していたので次に行きます。
2.ネットワーク/Bluetoothの接続不良
初めはこのネットワークが問題ではないかと疑っていました。ネットワークを接続する初期設定の際に、ネットワークランプ(Wi-Fiのようなマーク)が点滅しますが、よく観察していると『ピポパンパーン』の際にもネットワークランプが点滅しているではありませんか。まずは、ルーターの電源を10分程度OFFにしてから再起動してみましたが、効果はありませんでした。次に、アプリ「Sound Bar Controller」からネットワークへの再接続を試行しましたが、これもダメ。スマホからのBluetooth接続の可能性も考えて、すべての機器のBluetoothをOFFにしましたが、やはりダメでした。
3.リモコンの誤作動
よくある赤外線リモコンなので、ボタンが押されっぱなしだとどこまでも出力してしまう可能性も考えられます。特に、YAS-109の付属リモコンがボタンがフレームに埋もれがちなので充分ありえます。ですが、リモコンを別の部屋に封印しようとも『ピポパンパーン』が鳴りやむことがありませんでした。
スマホのカメラでリモコンの赤外線を確認もしてみましたが、連続して光ることはなく、こちらも関係がないと思われます。
4.アレクサの誤作動
次に考えられるのは、アレクサの誤作動です。アレクサはサウンドバーがOFFの状態でも待機状態とすることができるので、いつでも「アレクサ!」と呼びかけることで、使用することができます。
アレクサが呼びかけに反応した場合は、通常『プン』という短い電子音がなります。『ピポパンパーン』となるのは聞いたことがありませんでした。アレクサの機能はリモコン操作の[ミュート]ボタンもしくは本体の[マイク]ボタンを押すと切ることが出来ます。こちらを試しても不具合は解消されませんでした。
5. アレクサの設定ミス/接続不良
アレクサはスマホ側から通信設定を行っているので、アレクサアプリを確認しましたが、接続に問題はありませんでした。念のため、アレクサアプリを再インストールしてみましたが、こちらも不発でした。ちなみに、YAS-109は2.4GHzの無線通信にしか対応してないので、初期設定の際は気をつけてくださいね。
6.ファームウェアが古く本体が誤作動
ルーター等では割とあるあるのファームウェアが古くて誤動作する問題。調べると、このサウンドバーにおいてもファームウェアアップデートでが出来ておらず、正常に動作しない場合もあるようでした。ファームウェアはアプリ「Sound Bar Controller」からアップデートすることが出来ます。赤字の通知が出ている場合は必ずアップデートしましょう!私のサウンドバーはファームウェアは最新版(Ver.5.31, 公開日2022/7/28)でしたので、USB経由によるファームウェアアップデートを試してみました。
①以下のものを準備します
• USBメモリー:以下の条件を満たすものをお使いください。
◦ マスストレージクラスに対応
◦ フォーマットがFAT16またはFAT32
◦ 暗号化機能を搭載していない
◦ データが何も入っていない(空の状態)
• インターネットに接続可能なパソコン:ヤマハのウェブサイトに公開されたファームウェアデータをダウンロードするために必要です。
②ファームウェアを準備します
ヤマハのウェブサイトから最新のファームウェアをダウンロードして、USBメモリーに保存します。
(1) ヤマハのウェブサイトから本機の最新ファームウェアをダウンロードする。
(2) ダウンロードした圧縮ファイルを展開し、ファームウェアのデータファイルをUSBメモリーに保存する。
◦ ファームウェアはUSBメモリーの一番上のフォルダーに保存してください。
◦ ファームウェアのデータファイルはファイル名を変更せず、そのまま保存してください。
▪ mcu.enc
▪ update.enc
▪ yamaha_usb_upgrade.enc
▪ yamaha_ver.txt
③ファームウェアを更新します
(1) 本機の電源をOFFにする。
(2) 電源コードのプラグをコンセントから抜く。
(3) 本機のUPDATE ONLY(アップデート専用)端子にUSBメモリーを接続する。
(4) 電源コードのプラグをコンセントに接続する。
(5) 本体の[音量-]ボタンを押したまま[電源]ボタンを3秒以上押す。
ファームウェアの更新が開始されます。更新中は[Wi-Fi]ランプが約1秒間隔で点滅します。その他のランプは更新の進行状況に応じて点滅または点灯します。
ファームウェアの更新は10分以内に終了します。正常に終了すると、アレクサランプ以外の全てのランプが点滅します。
以上でファームウェアアップデートは完了です!お疲れ様でした。私は、③の「(5) 本体の[音量-]ボタンを押したまま[電源]ボタンを3秒以上押す。」の項目に来た所で異変に気付きました。
あれ、 本体の[音量-]ボタンが反応しないぞ…?
なんなら、[電源]ボタン以外が全く反応しないぞ…???
リモコン操作とアレクサに頼り切っていたせいで、本体のボタンを押さずに来てしまったが故に、本体側のボタンが反応しないことに今まで気づいていませんでした。
7.サウンドバー本体の故障
一番考えたくなかった原因ですが、本体のボタンが全く反応しない為、本体の故障の可能性が濃厚になってきました。どうやら初期不良品に引き当ててしまっていたようです。これでは、USB経由のファームウェア更新も出来ません。なので最終手段を召喚します。
<<<ヤマハのサポートへ問い合わせ>>>
そうです。最初から相談していたら早かったのです。以下のサイトにお問い合わせフォームがありましたので利用させて頂きました。
上記不具合の旨を伝えたところ、とても丁寧なご連絡を頂けました。
返答の内容としましては、「可能であれば初期化を試し、改善されるか確認してください。上記で改善されない場合は、製品内部に不具合がある可能性が高い為、製品を返送し、修理拠点にて確認したい。」との内容でした。
早速、メールに記載の初期化方法を実行してみます。
(1)YAS-109の電源をOFFにしてください。
(2)Alexa以外の全てのランプが点滅するまで、
[音量+]キーを押しながら[電源]キーを押し続けてください。
※Alexa以外の全てのランプが点滅すれば、初期化完了となります。
あ、[音量+]キーが必要なんですね……<終>
以上、考えられる原因について、すべて確認しましたがどうやら製品を返送して、ヤマハさんに見てもらう他ないという結果になりました。
メーカーによる調査
※2023年5月追記しました
調査の結果、ヤマハさんでは謎の『ピポパンパーン』は再現されなかったようです。つまり、我が家でのインターネット接続が原因である可能性が濃厚となりました。残念、また再度調べなおしか……。と思っていたところ、購入日が2022年10月でメーカー保証期間内でしたので、タッチパネルの不具合により代品を送付していただけるとのお電話いただきました。ヤマハ様本当にありがとうございました。
頂いた代品については問題なく動作しており、現在快適なサウンドバーライフを送っております。
おわりに
『ヤマハ サウンドバーYAS-109の音量不具合と解決方法』の記事はいかがだったでしょうか。考えられる原因を一つずつ潰していっても解決出来ない場合や困ったときはメーカーに確認するのが一番ですね。
サウンドバーYAS-109でお困りの方がおられましたら、この記事を参考に不具合が解消されることを祈っております。
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