ソクシル

〜無駄ナシ、即知る〜

つわりの時に夫は何をしたらいいのか【食べ物編】

妻がつわりの時、夫は無力です。

妊娠は肩代わり出来ないし、つわりの気持ち悪さも本当の意味では理解してあげることが出来ません。では、本当に夫は何も出来ないのかというとそうではありません。この記事では、私と妻が過ごした日々から、皆さんに伝えたいエッセンスを書いていこうと思います。今回は【食べ物編】です。

目次

 

はじめに

この記事を読まれている方は、あなたの奥さんがすでに妊娠していたり、これから妊娠に備えようという方かもしれませんし、あるいは単に興味があって覗いていただいた方かもしれません。 「妻の為に何か出来ないか」と模索されている方は、すでに奥さんに対して優しくしてあげようという心構えがあってとても素晴らしいです。私自身も何か出来ないか、と試行錯誤する日々ですが、体調が思うようにコントロール出来ず、ストレスを抱えている妻とはすれ違いもあります。

しかし、辛いときに一番支えてあげられるのは、夫(あなた)です。

 

つわりの諸症状

つわり(悪阻)」とはおおよそ妊娠5週目あたりから、 食欲不振、吐き気、嘔吐、倦怠感、消化器系の異常が起こることを指します。一般的に、妊娠12~16週程度でつわりの症状が治まると言われていますが、かなり個人差は大きいようです。期間もさることながら、症状の程度も人によって大きく異なり、普段通りの生活を送れる人もいるようです。

しかしながら、つわりが重症化し過度な嘔吐や食欲不振により、 急激な体重減少や脱水症状が認められる場合、「妊娠悪阻」と呼ばれます。場合によっては命の危険もあるため、適切な医療機関での治療が必要となります。妻は妊娠9週目で妊娠悪阻と診断されました。奥さんの体重減少が著しい場合などは、なるべく早く病院へ連れていき、医師の診断を受けることをお勧めします。

 

つわり初期の対応

妻のつわりが本格的に始まったのは妊娠6週目ごろです。前日までは普通に食べたり飲んだり、通勤して仕事をしたり、お風呂につかってリラックスしていましたが、ある日からは嘔吐し始めました。初めは、食べても飲んでも吐いてしまうので、何を食べたらよいかわからない状態で、更に水分も取れない状態になりました。

給水できない状態が続くと体は脱水症状になってしまうので、病院へ送迎しブドウ糖の点滴を打ってもらう事もありました。現代においても、つわりは病気ではありませんが、妻が仕事どころか普通に暮らすことさえ出来る状態だとは私にはとても思えませんでした。

この時点では、妻も自分の状態を把握できていなかったので、つわりに対して出来ることがありませんでしたが、時間有給休暇を利用して病院までの付き添いや買い物・料理・洗濯・掃除など一般的に誰がやってもいいタスクは全部やり始めました。妻は仕事をお休みし、自宅療養生活を長く送りました。

 

つわりについて

つわりの時には、吐きづわり食べづわりの2つがあります。

まず、吐きづわりについては、 飲んだり食べたりしても吐いてしまう状態です。特定の食べ物がダメになったり、急に好みが変わることがあります。特に、嘔吐の回数が多い場合、脱水症状になる可能性が高くなるので、可能な限り水分だけでも摂取させてあげましょう。妻が食欲の無いときには、 ポカリスエットアクエリアスなどのスポーツドリンクinゼリーエネルギーなどのゼリー飲料がおすすめです。飲みやすく、栄養補給も同時に出来ますよ。

※inゼリーマルチビタミン等のビタミンAを多く含む商品には、摂取に注意してください!パッケージに「ビタミンAを含みますので妊娠3か月以内又は妊娠を希望する女性は過剰摂取にならないように注意してください。」と表記してあります。妊婦さんが注意しなければならない食べ物は他にも多くありますので、こちらを参照ください。

www.fsc.go.jp

次に、食べづわりについては、男性の皆さんはあまりご存じないかもしれませんが、 何かを食べていないと吐いてしまう状態のことです。空腹を感じる(血糖値が下がる)と気持ち悪いようで、常におなかの中に何かある状態をキープしないと気持ち悪さが襲ってきます。この場合、食事はこまめに、少量ずつ食べるのがよいです。また、水分不足でも吐き気を感じやすくなるらしく、こまめな水分補給は忘れずに行ってください。

また、妊婦さんはつわりのだるさを乗り越えるだけで精一杯なので、病院から薬の服用を指示されていた場合は、さり気なくリマインドしてあげましょう。

特に、 葉酸やビタミンB群を含むサプリメントは飲み忘れないように私はフォローしていました。特に葉酸については、妊娠1か月以上前から妊娠13週まで一日あたり400μgの葉酸サプリメントなどの栄養補助食品から摂取することを厚生労働省が推奨しています。

www.e-healthnet.mhlw.go.jp

我が家では、病院から処方されていた 小林製薬マルチビタミンミネラルエレビットでおよそ400μgとなるように摂取していました。

とにかく食べられるものを食べれるだけ食べるしかないと思います。妻は食べ物の好みが毎日変わり、同じものがあまり食べられなかったので、こまめに買い物に行って希望のものを購入していました。くれぐれも同じものを買いすぎないように注意してください。好みが変わった瞬間に必要なくなります。

 

よく食べていたもの

つわり中は、食べ物の好みがすぐに変わります。妻が実際に食べていたものを時系列でまとめましたので、参考になれば幸いです。

妊娠6週目(テレワーク)

いちご、バナナ、トマト、inゼリー、コンビニおにぎり、サンドイッチ、新生姜、ヨーグルト、牛丼、茶碗蒸し、そうめん、アボカド

妊娠7週目(仕事休み自宅療養、点滴に通う)

いちご、バナナ、トマト、inゼリー、コンビニおにぎり、うどん、パン、新生姜、ケンタッキーのチキン

妊娠8週目(自宅療養)

いちご、inゼリー、コンビニおにぎり、クラッカー、ぶどう、豚しゃぶ、みかん、肉じゃが、モスバーガー

妊娠9週目(妊娠悪阻のため入院)

病院食、いちご、inゼリー、クラッカー、パン

妊娠10週目(妊娠悪阻のため入院)

病院食、いちご、inゼリー、クラッカー、パン、ワッフル、せんべい

妊娠10週目(退院→自宅療養)

いちご、inゼリー、パン、ワッフル、せんべい、キュウリ、そら豆、回鍋肉、配食サービス(まごころケア食)

妊娠11週目(自宅療養)

いちご、inゼリー、せんべい、キュウリ、クリームチーズ、配食サービス(まごころケア食、Pan&)

妊娠12週目(現在)

上記の通り食べ物の変遷があるようですね。さすがにイチゴとinゼリーもそろそろ飽きてきています。しょうががつわりに効くという文献もありますので試してみる価値はあると思います。(新生姜は歯につまりやすいので途中で却下されました)

※肉類やナチュラルチーズ、生卵については、よく加熱してから食べてください。チーズはプロセスチーズであれば、加熱済みですのでそのまま食べることも出来ます。

life.ja-group.jp

 

食べ物には飽きがくる

つわり初期の頃は、食べられるものを食べてもらってそれで問題なかったのですが、同じものを毎日食べていると人間どうしても飽きてしまいます。かと言って、毎日複数の総菜を準備するのは非常に大変です。この状況では、 配食サービスがかなり役に立ちました。初めて使用してみましたが、お手軽に栄養管理された食事を食べさせてあげられるのはかなり心強かったです。我が家では以下の3つの配食サービスを利用しました。それぞれ利用した感想を書いておきますので、参考になれば幸いです。

①まごころケア食

「複数の総菜」を「自分で選ぶことなく」、「保存が効く」状態で管理できる配食サービスを探したところ、まずこちらの「まごころケア食」がヒットしました。(ごはんの画像を見るだけで気持ち悪いらしいので総菜を選択するタイプは候補から除外しました。)

ごはんは付いておらず、管理栄養士がバランスを考えたおかずだけの配食です。 1食300kcal以下、塩分2.5g以下に抑えた献立は全70種類あり、冷凍された状態で配送されます。

実際に食べてみた感想としては、味付けが薄めで酢の物が多いが、味はどれも美味しかったです。ただ、汁気を抑えるためによく入っているお麩は個人的にあまり好きにはなれませんでした。1プレートに4つのおかずがあるので、うまくローテーションして飽きずに食べきることが出来ました。定期便にすると割引がありますが、配送頻度の考慮や解約の手続きが面倒になるのもありますが、奥さんの口に合わない場合もありますので、とりあえずお試しで14食分を頼んでみるのが良いと思います。

 

②Pan&(パンド)

 ごはん派よりパン派の方にオススメしたいのが、この「Pan&(パンド)」です。焼きたてから-45℃で急速冷凍されたパン達は、家で解凍してもパリッとモチモチでとても冷凍とは思えないクオリティです。パンが食べたいけれども気持ち悪くて食べれない時、消費期限が短いパンは早く食べなきゃと思ってしまい、追われるような気持ちになってしまいますが、こちらのパンは冷凍なので、必要な時に必要なだけ解凍して食べることが出来ます。また、 一つ一つのパンが小ぶりなのも嬉しいですね。

こちらのパンは本当に美味しいです。私が食べたいくらいでした。ホテルで出てくるようなパンを家で食べることが出来るので、妻の数少ない楽しみのひとつになりました。特に、クロワッサンとクルミ・オ・レは有名店に負けず劣らずの味ですよ。何度かリピートして大変お世話になりました。パンとしては値段がやや高いですが、買って損はしないと思います。

 

③nosh(ナッシュ)

配食サービスの中では一番有名な「nosh(ナッシュ)」は、まごころケア食を頼んだ後に試してみたサービスの一つです。まごころケア食は、若干年配者向けの料理や味付けですが、こちらは一人暮らしの方が食べるようなガッツリとした総菜も多くあります。 全メニュー糖質30g以下、塩分2.5g以下に抑えた献立は全60種類以上あり、冷凍された状態で配送されます。食事のマンネリ化を防止するために、毎週3品の入れ替えを行っているので選択肢も多いです。

nosh.jp

惣菜を選ぶのに抵抗がなければ、とても良いサービスです。値段はまごころケア食よりもややお高いですが、美味しさで選ぶなら断然「nosh」をオススメします。つわり中は脂っこいものが食べにくいので、人気上位のから揚げ系は頼みませんでしたが機会があれば食べてみたいです。「ポムの樹監修オムライス」はまさに!という感じで完成度が高かったです。奥さんの好みを聞いて頼んであげたら喜ばれると思いますよ。

 

まとめ

『つわりの時に夫は何をしたらいいのか【食べ物編】』はいかがだったでしょうか。なにか一つでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。夫婦二人三脚でつわりを乗り越えようとしている皆さんの赤ちゃんが無事に生まれてくることを祈っています。

今後もこの記事は更新していく予定ですので、スター・コメント頂けると嬉しいです。